丸一鋼管株式会社は、自社開発製品「クロムフリー AL-Z55N 鋼製電線管 ねじなし・薄鋼」を製造・販売しています。 耐食性に優れ表面も美しい高品質の溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板「AL-Z55(エーエルゼットゴーゴー)」を母材として使用し、ノンクロ樹脂を2層にコーティングした製品で、環境によりやさしいパイプです。
AL-Z55は、Alのもつ耐食性(バリヤー性)と、Znのもつ犠牲防食性の両方の特徴を併せ持っています。
これにより溶融亜鉛めっきの2~6倍、Mg系めっきと同等以上の高い耐食性を発揮します。
自社の詫間工場鋼帯めっきラインで、ALZ-55めっき鋼帯の表裏面にノンクロ樹脂をコーティングしたのち、パイプ製造ラインで外面は高耐食性ノンクロ樹脂をさらにコーティング、内面は塗装を施しています。
AL-Z55Nは、従来の溶融亜鉛めっきに比べ、より耐白錆性に優れています。
長期の耐食性(耐"白錆"性) CCT3サイクル※ |
||
---|---|---|
AL-Z55N | 良好、ほとんど 変化なし |
良好、ほとんど変化なし |
溶融亜鉛 めっき |
白錆発生 | 白錆発生 |
※CCT:複合サイクル試験〈JASO M609-91〉(塩水 / 2時間噴霧 35℃ 5%NaCl・乾燥 / 4時間 60℃ 相対湿度30%・湿潤 / 2時間 50℃ 相対湿度90%を1サイクルとする試験)
めっきはAL-Z55のため、膜厚の厚いどぶ漬け溶融亜鉛めっき同等以上の耐赤錆性があります。
長期の耐食性(耐"赤錆"性) CCT400サイクル※ |
|||
---|---|---|---|
AL-Z55 | 良好、ほとんど変化なし | 良好、ほとんど変化なし | |
溶融亜鉛 めっき |
赤錆発生 | 赤錆発生 |
※CCT:複合サイクル試験〈JIS K 5621〉 (塩水:0.5時間噴霧 30℃ 5%NaCl、湿潤:1.5時間 30℃ 相対湿度95%、熱風乾燥:2時間 50℃ 相対湿度25%、温風乾燥:2時間 30℃ 相対湿度25%を1サイクルとする試験)