人事制度
当社の賃金制度は、性別・学歴・職種に関係なく、完全に一つの体系となっています。その点で、女性であれ、中途採用者であっても、昇給・昇格の点で一切の差異はなく、また「ガラスの天井」は実質的にも存在せず、能力と意欲さえあれば、誰でも上位の階層を目指すことができます。また、2020年度に新しい人事制度をスタートさせています。以前よりも年功的な色彩を薄め、能力ある若い従業員が年齢に関係なく上位の階層に昇格できるよう、階層ごとの職務定義を明確に定め、従業員一人ひとりのキャリアップを目的とした面談の機会を増やしました。
エンゲージメント調査の実施
従業員の意識をデータとして客観的に認識するためにエンゲージメント調査を実施しています。これまでに過去2回実施しており、22年度が59.0、23年度が57.0という結果となりました。23年度は、「支援」「人間関係」「承認」に関する項目のスコアが低下したことが全体スコア低下の要因だと考えられ、特に部署やチーム内での人間関係や信頼関係をより強固にするための取組みを推進し、エンゲージメントスコアの向上に努めてまいります。
エンゲージメント調査の結果
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2022年度
59.0点
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2023年度
57.0点
(対象: 丸一鋼管)
チャレンジ制度
当社には20年以上続いている提案制度(チャレンジ制度)があります。2022年に制度内容を見直し、現場工夫や業務効率、職場環境の改善、品質向上など、様々な角度から取り組んだ内容を報告できるほか、従業員からのよりエッジの効いたアイデアを経営に投げかけることもできるように改定しました。従業員自身が日ごろから感じる課題や、もっとこうなればいいのにという小さな気づきを大事にしています。また、この制度を通して実際に課題解決に向けたアクションを促すことで、当事者意識の醸成や現場でのコミュニケーションを活性化させ、従業員のモチベーションを高めています。
従業員の自己啓発の促進
従業員のスキルアップや自己啓発を促進することを目的として、公的資格手当や資格取得補助の制度等を設けています。従業員が新たなスキルを習得することによって、仕事に対してやりがいを感じることができると同時に、業務の視野が広がり、新たな価値創造につながると信じています。
福利厚生制度
各工場の立地する地域に独身寮と社宅を完備しています。また従業員の資産形成をサポートするため、従業員持株会、ESOP、選択型DC制度を導入しています。
さらに、2024年9月に丸一鋼管および丸一鋼販の従業員を対象として譲渡制限付株式(RS)を交付しました。この制度はMARUICHI 2030 VISIONにおける人的投資の一環で、従業員に長く会社で働いて貢献してもらいたい、そして株主としての目線で会社の業績や株価に興味を持ってもらい、そのことが企業価値向上につながってほしいとの思いで導入しました。従業員とビジョンを共有し、従業員のエンゲージメントを高め、会社と従業員が一体となって企業価値向上に向けて取り組んでいきます。
譲渡制限付株式(RS)の概要
発行総額 | 56億円 |
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発行株数 | 1,477,500株 |
対象者数 | 640名 |
一人当たり平均付与株式数 | 約2,300株 |