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- #鋼管杭
- #屋根
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Everywhere,MARUICHI
inEXPO 2025
万博会場で見つけてください、
丸一のパイプ
世界中の人々が集まる万博会場の基礎を支え、
屋根で守り、照明で光を灯し、安全・安心な空間を提供します。
Interview member
基礎 〜鋼管杭〜
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執行役員 堺工場長
N.T
万博会場に鋼管杭が採用された経緯
2025年4月の万博開催に向け、約3年半前から博覧会協会や杭打ちの工場業者様と共にゼネコンへアプローチし、情報交換を兼ねて当社の鋼管杭の強みを伝える活動をしてきました。3年前にゼネコンが決定した後、杭打ち業者と連携しながら、当社の杭は強度や品質はもちろんのこと、コスト面でも博覧会協会の要望に応えることができると評価され、採用していただく運びとなりました。基礎杭は地盤のやわらかい箇所に打ち込み、構造物を安定して建てるための重要な役割を担います。2023年2月から数ヶ月間にわたって製造を進め、同年5月から会場で杭打ち作業がスタートしました。2024年8月には、総重量2,522トン、約50mに加工された534本の杭打ちが無事に完了しました。
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広大な会場の基礎を支える杭用鋼管。パイプを製造する現場社員の想いとは
これほど貴重で光栄なことはありません。現場で働く社員も誇りに感じています。地中に埋まってしまうので目には見えませんが、歴史の1ページを飾る2025年大阪・関西万博に当社の杭が使用されていることに、社会貢献できていると実感していますし、モチベーションも高まります。パイプのストック場所には万博のポスターを飾り、社員の目に触れるようにすることで機運を盛り上げました。また、当社の工場がある大阪で製造した杭を納品しているという点では、地産地消を実現し、関西の地域活性化にも寄与しています。運ぶ距離が短いことで、環境への配慮ができているのがポイントです。来年の春、活気に満ち溢れた万博会場になるのが楽しみです。
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屋根 ~構造用鋼管~
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丸一鋼販株式会社
取締役 大阪営業所長
M.H
万博会場に鋼管が採用された経緯
当社のパイプが大阪ヘルスケアパビリオンの屋根に採用されたのは2023年。
このパビリオンは、「鳥の巣」をイメージした網目状の透明な屋根が特徴的で、パビリオンの中で、水が流れる屋根を見上げたり、自然光を感じることで、まるで水中にいるような幻想的な空間を体験できます。この屋根を手掛けている太陽工業株式会社様に当社のパイプを採用頂きました。その総本数は3,107本、総重量は90トンに及びます。2023年夏ごろから、パイプが組み合わさった屋根のトラス材の納入が始まり、2024年秋に建物全体が完成しました。
大阪ヘルスケアパビリオンの屋根に採用されたパイプについて
今回採用されたパイプは、長さが数十センチ単位で異なり、径も違うパイプが実に9種類も使われています。写真からも分かる通り、大小様ざまなサイズが絶妙に組み合わさり、鉄のしなやかさも感じていただけると思います。普段は目にする機会の少ないパイプですが、屋根や梁に使われることは珍しくありません。屋根として機能しながら、美しい空間づくりに貢献しているパイプを、世界中の人々に見て頂けることを非常に嬉しく思います。
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細くて重量が軽くても、強度がしっかりしており、来場者の皆さまをしっかりと守る役目を果たしています。パイプ間から光が入り省エネにも貢献するこのパビリオンは、まさに今回の万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に沿った工夫がされていると感じています。万博が開催されるたびに、個性豊かなパビリオンが数多く出展されていますが、大阪ヘルスケアパビリオンにお越しの際は、ぜひ屋根を見上げてみて下さい。
照明柱・設備柱 ~マルイチポール~
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大阪特品営業部 次長
K.M
万博会場にマルイチポールが採用された経緯
万博開催が決定してから、ミスト機能や空気浄化機能付きなど「未来型のポール」をテーマにした提案をいくつか行いましたが、最終的に採用には至りませんでした。その後、約3年前の2022年の前半から物品協賛の話が持ち上がり、ポールでの協賛が正式に決定しました。一方、同時期から協賛以外の販売品の営業活動も進めていました。複数社との販売コンペは激しかったですが、策を練り、協賛品以外のポールについても当社が採用されることが決まりました。2022年の年末からデザイン・設計を開始し、2024年4月にはポールの制作がスタート、2024年8月から納入が始まりました。
万博会場内のこんなところにもマルイチポール
当社のパイプはこんなところにも。万博会場内の照明柱に289本、設備柱に161本、合計450本が採用されています。また、会場周辺の道路にも、当社の照明柱や情報板柱が設置されています。照明柱は普段から身近なところにあるため分かりやすいですが、設備柱はスピーカーやカメラなどの機材を高所で支えるための柱です。会場内の歩道や広場だけでなく、駅から会場までの道、自動運転バスの走行ルートにも多数設置されているので、「マルイチポール」の銘板が皆さんの目にも飛び込んでくるかもしれません。
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設備柱・万博会場のマルイチポールの銘板
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広場ポールの照明柱
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ポールとK.M
万博会場に設置されたマルイチポールを目にした
営業担当者の想い
世界中の人々が集まる国際的な一大イベント会場に、当社のマルイチポールが採用されたことは非常に嬉しく、誇らしい気持ちでいっぱいです。一口に照明柱や設備柱といっても、デザインは実にさまざまで、今回は万博プロデューサーのこだわりが詰まったデザインに対応するべく、タイトなスケジュールの中で設計や強度計算、工事の予定変更に苦労する場面も多々ありました。しかし、そんな苦労があったからこそ、実際に会場に建つマルイチポールを見たときは、ほっとしたと同時に込み上げるものがありました。
また、マルイチポールの特徴として、制御装置が入る開口部が長方形ではなく曲線構造になっている点が挙げられます。開口部は歩行者が接触しやすい位置にありますが、曲線構造にすることで安全性を高め、耐震動対策としての機能性を向上させています。さらに、溶接レスの設計はCO2削減にも貢献しており、人にも環境にもやさしいポールとなっています。
普段から皆さんの暮らしを陰で支えているマルイチポールは、今回、万博会場でも「会場を明るく照らす、アナウンスを届ける、映像で防犯に備える」など、来場者が安心して過ごせるような空間づくりに貢献します。そんなマルイチポールを、ぜひ会場で見つけてみてください。
©Expo 2025