入社しようと思ったきっかけは?
父が建築関係の仕事に就いていて、僕も最初は建築関係でと考えていました。ですが父から「建築は成功したら大きいけど、そうでないとしんどいよ」と聞かされ、それに「工場は安定している」と言われた影響が大きかったですね。祖父も昔に物作りの仕事をしていて、街で丸一鋼管の看板などを見ると「この会社は大きくて、安定性がある」と言っていたんです。高校の先生にも丸一鋼管を勧められたのですが、最初はピンとこなくて……。そういえばと思って祖父に詳しく話を聞いて、入社を志望しました。
現在の仕事内容を教えてください
今は「はい作業(鋼材を規則正しく積み上げたり、積み下ろしたりする作業)」を担当しています。流れてくるパイプに手で触れてキズがないか、面取りの不良がないかを確認します。この段階で面取りができていないものがあると、積んでいくうちにずれができて崩れてしまうんです。作業の過程で面取り不良を発見すると先輩に報告して、面取りの担当者に伝えてもらいます。面取り不良を見逃さずに見つけられた際は、この仕事にちゃんと携われている、役に立てていると感じます。鋼材を積むことに時間を書けすぎてしまうと、パイプがどんどんたまってしまう。なので作業は早くしつつ、きれいに積むことをつねに意識しています。それを、先輩とふたりでやっています。
入社面接時はまだ高校生でしたが、緊張しませんでしたか?
最初は怖さを感じましたね。でもどこの会社に就職するにしても面接は避けられないので、もう「乗り越えるしかない!」という気持ちでした。当日は面接官の方が3人いらして、受験生は僕ひとり。みなさん質問をくれるのですが、難しい質問が多かったです。なかでも「自分の核はなに?」と聞かれて、内心で「核!?」となりました。頭には「自分自身をしっかり持っていたら大丈夫なのかな」と浮かんだのですが、上手く答えられたかは……(苦笑)。もっと専門的な質問をされると思っていたので、あの質問は難しかったですね。
休日は、どのように息抜きをしていますか
もともと体を動かすのが好きで、バスケットボールや野球をしています。また土日が休みでれば、友だちと遊びに行って気分転換することもありますね。夜勤週のときはお昼に時間があるので、自分がほしいものがあれば夜勤に入る前に、母に「連れて行って」とお願いして買い物に行ったりしています。
10年後は、どうなっていたいですか
社歴がちょうど10年くらいの先輩がいらっしゃいます。その方は仕事のことを全部わかっていて、全体の運転の内容も知っているんです。切断されて出てきたパイプの溶接面を確認されて、それを運転の人に「今、こういう状態ですよ」と指示することができて、相手もそれを聞いて「了解」と納得される。自分たちの仕上げの作業が詰まってきたら前の工程の方に「スピードを落としてください」などと、全体を見ていてくれていて、調整もしてくださるんです。そのおかげで僕らも助かっていますし、すごい方なんですよ。僕もその先輩をお手本にして10年後には自分の仕事だけではなく、周りも含めて効率よく動くよう、作業全体を見られるようになっていたいです。